今年は引退する名選手がとても多いですね。中日ドラゴンズでも、名誉生え抜きの和田選手、代打の切り札として活躍した小笠原選手に続き、レジェンド・山本昌選手もとうとう引退してしまいました。引退登板で涙を流した人も多いのではないでしょうか。
今回は、日本プロ野球における最年長選手にして、日本最長のフランチャイズプレイヤー山本昌選手の最年長勝利と引退についてファンのみなさんとみていきたいと思います。
最年長勝利記録を64年ぶりに塗り替えた!
山本昌選手が最年長勝利をあげたのは2014年の9月5日の対阪神戦。ナゴヤドームで行われたので見に行かれた方も多いのではないでしょうか。当時49歳0カ月で、元阪急ブレーブス・浜崎選手が持っていた48歳10カ月の最年長勝利記録を64年ぶりに塗り替えました。
▼浜崎選手
浜崎選手は選手兼任監督で入団したのが1947年の終戦直後、当時45歳でプロ野球入団最年長記録も持っています。今とは時代が違う中達成された記録を打ち破った山本昌選手の凄さが分かる逸話だと思います。
ちなみに今年で50歳の山本昌選手、1983年にドラフト5位で指名されたのですが、同期には中日1位指名の藤王康晴選手を初め、巨人・水野雄仁選手、西武・渡辺久信選手、ヤクルト・池山隆寛選手、近鉄・吉井理人選手などなど、いずれも個性的な選手ですが、みなさん監督・コーチ・解説をやっている世代です。
山本選手がいかに現役を長くやっているかが分かりますよね。
節目となる50歳で引退
出典: laughy.jp/
そんな山本選手も、実働29年目の今年、自身の持つプロ野球史上最年長試合出場記録などの最年長記録を更新しましたが、9月30日、自身の公式ウェブサイト上にて現役引退を発表しました。ブログで山本選手はこうコメントしています。
「今シーズン、いつ1勝しても、モイヤーの大リーグ記録を上回る最年長勝利というところからスタートしました。(中略)悔いがないといえば嘘になります。あと1勝、なんとかできなかったかと。でも、そのためにあらゆることをしてきたつもりなので、後悔はありません。」
山本選手、モイヤー選手の大リーグ記録も視野に入れていたのですね。十分に長い間活躍していたのに、ものすごい向上心です。その練習態度は若手の見本にもなっていたようですね。みんなに信頼される山本選手だからこそ、今季最終戦の先発出場という最高の引退の舞台が用意されたのでしょう。
まとめ
山本選手の最終登板はCS出場をかけた広島とのガチ勝負の試合でした。先頭打者の丸を見事117kmのスライダーで2ゴロに打ち取りました。まだまだ、やれたんじゃないか、そんな思いもよぎりますが、ラジコンなど多趣味で知られる山本選手ですから、多方面での引退後の活躍も期待されることでしょう。ご活躍をお祈りしています!
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