健康維持において、肥満を予防することはとても重要です。肥満が体に良くないということは分かるのですが、具体的にどんな病気や影響を引き起こすのでしょうか。
今回は、そんな肥満の恐ろしさと、肥満の予防&対策を解説いたします。少しでもご自身の知識にして、肥満予防に役立てて頂けたらと思います。
「内臓脂肪型肥満」に要注意
皆さんは、肥満に種類があったのをご存知でしたか?肥満は、内臓の周りに脂肪が溜まる「内臓脂肪型肥満」と、皮膚のすぐ下に脂肪が溜まる「皮下脂肪型肥満」の2種類に大きく分けられるんです。
そして生活習慣病などの発症のリスクが高くなるのは、「内臓脂肪型肥満」の方なんです。
内臓周辺の脂肪細胞から、体に良くない悪玉物質の分泌が増えてしまうことに大きな原因があるんですよ。これが、様々な病気を引き起こします。いわゆるメタボなども、招きやすくなるんです。
ちなみに、「内臓脂肪型肥満」は主に30歳以上の男性に多く見られると言われています。また、”隠れ肥満”という言葉があるように、見た目や体重にはわからなくても、体脂肪率が高い方は、安心できませんよ~。
肥満が引き起こす病気
上記で少し触れた、”内臓脂肪型肥満”が引き起こすものも含めて、肥満が招く代表的な病名を挙げてみます。
- 糖尿病:肥満によって、血糖値を下げる”インスリン”の働きが悪くなり、血糖値が上がることで起きやすくなる。
- 動脈硬化:肥満の人がなりやすい糖尿病、高血圧、脂質異常症などが、動脈硬化の引き金になる。心臓の血管で起きれば心筋梗塞、脳の血管で起きれば脳梗塞になる。命を落とす危険もある。
- 脂肪肝:肝臓の中性脂肪が30%以上溜まると要治療(もともとは5%程度)。脂肪分、糖分、アルコールの取り過ぎが原因。
- 変形性膝関節症:体重の増加で膝に大きな負担が掛かり、軟骨が変形してすり減ったりして痛みが生じる。加齢で起こりやすいが、肥満の人にも良く見られる。
- 睡眠時無呼吸症候群:のどが脂肪によってふさがれ、睡眠時に何度も呼吸が止まる病気。睡眠不足になるので、判断力や集中力の低下、日中のだる気にも襲われる。
その他にも、書ききれないほどあります。恐ろしいとしか言いようがないですよね!では、対策はどうすれば良いのでしょうか。
3つの肥満の予防・対策法
肥満にならないための予防・対策法をご紹介しますね。
1.自分自身の現状をしっかり把握する
医学的な肥満とは、体重ではなく、脂肪の多さなんです。痩せ型の人でも、「内臓脂肪型肥満」はあるんですよ。その一般的な判断基準にして頂きたいのが、腹囲のサイズと、BMI(肥満指数)の計算です。
腹囲は、男性は85cm以上、女性は90cm以上が内臓脂肪型肥満と言われます。また、BMI計算にて、標準体重や、今の自分の状態をしっかりチェックしておきましょう!
2.食生活の見直し
肥満の主な原因は、やはりカロリーの取り過ぎにあります。一日の摂取カロリーや栄養バランスを、今一度見直してみましょう。
3.適度な運動と代謝の向上
摂取カロリーを減らすだけでなく、消費カロリーを増やすことも意識しましょう!1駅分歩いたり、エレベーターではなく階段を使ってみたり、体を動かす癖を付けることも大切です。
また、少しずつでよいのでストレッチや筋トレを日課にし、代謝の向上を心がけてみましょう。
いかがでしたか?肥満が招く病気の恐ろしさは、十分伝わったのではないかと思います。現代は、食生活の多様化や運動不足で、肥満が深刻な問題にもなりつつあります。
是非、予防と対策を万全にして、肥満にならないように、気を付けていきましょうね。
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