“脂肪細胞”とは、脂肪の合成や分解、蓄積を行う細胞のことです。この脂肪細胞の中の、脂肪蓄積量が増えると、いわゆる肥満になるのです。
ダイエット中の皆さんも、普段”脂肪細胞”のことを考える方は少ないと思います。しかし、この”脂肪細胞”に、ダイエットの効率を上げるヒントが隠されているんです!
今回は、そんな”脂肪細胞”に詳しく迫ってみたいと思います。ダイエット中のあなた、お見逃しなくチェックしてみて下さい!
褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞
冒頭に書きました脂肪細胞には、大きく分けて2種類あるんです。それが「褐色脂肪細胞」と「白色脂肪細胞」です。
褐色脂肪細胞とは、褐色(茶色)をしている細胞で、脂肪を燃焼し、熱を作り出す働きを持っています。主に、鎖骨付近、胸まわり、首の後ろ、肩甲骨の下部、腎臓の周りなどにあると言われます。
一方、白色脂肪細胞とは、体内の余分なエネルギー(カロリー)を脂肪として体に蓄積する働きを持っています。皮下や内臓に分布すると言われ、全身のいろんな部分にあります(内臓回りをはじめ、特に下腹部、お尻、太もも、背中、など)。
そう、この2つは、全く逆の働きをする脂肪細胞なんです。白色脂肪細胞って、要らないんじゃ…と思う方もいるかもしれませんが、体に必要なエネルギーも蓄えますから、必要不可欠な細胞ではあるんですよ。
白色脂肪細胞に余分な脂肪を溜めさせないこと、そして、褐色脂肪細胞を活性化することに、痩せやすい体作りのカギが隠されているんです。
褐色脂肪細胞はダイエットにおいて注目されている
褐色脂肪細胞は、ダイエッターにはとてもうれしい働きをしてくれることがわかりました!
しかしこの褐色脂肪細胞、成人で約40グラム、脂肪細胞のうちの約1%しかないという貴重なものなんですって!幼児期には多いですが、成長に伴いだんだん減少して、成人になると激減してしまうのです。基本的に増えることはないのです。そ、そんな…これは、何が何でも活性化させたいですよね!
具体的には、肩甲骨ストレッチなど、褐色脂肪細胞周辺を意識して体を動かしたり、その部分を寒冷刺激(水泳など)をすると、活性化すると言われていますよ!規則正しい生活も、褐色脂肪細胞の働きを良くする基本になります。
一方、白色脂肪細胞ですが、せめて減らせれば…と思いますよね。しかし、その方法は”脂肪吸引”だけなんですって。費用があれば筆者もやってみたいな…。
今すぐに気を付けられることは、カロリー摂取量に気を付けて、”白色脂肪細胞の中の脂肪分を減らす”ようにすることです!
単純なことですが…白色脂肪細胞が、脂肪を取り込みすぎて大きくなること=肥満、というわけですから、そうなりますよね。
いかがでしたか?脂肪細胞について考える機会は少ないと思いますので、正反対の働きをする2つの細胞があったなんて、とても驚きですよね!
それぞれの働きや仕組みを理解できたところで、ダイエット、ひいては健康維持にも、是非お役立ていただければと思います。
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