新国立競技場建設や五輪エンブレム問題で何かと話題の東京オリンピックですが、東京オリンピックは文部科学省、東京都、日本オリンピック委員会(JOC)、東京オリンピック競技大会組織委員会がお互いに連携し得て運営されています。
そのJOCと東京オリンピック競技大会組織委員会、両方の理事をしている唯一のアスリートが室伏広治選手です。言わずと知れたアテネオリンピックのハンマー投げ金メダリストで、日本屈指の身体能力を持つアスリートです。
そんな室伏選手が金メダルを取れたのはやはり筋力の賜物でしょう。そして、その肉体を維持するのには食事にもかなり気を使っているんです。今回はそんな室伏選手の筋肉、食方法についてご紹介していきたいと思います。
筋肉にまつわるエピソード
まずは室伏選手の筋肉がいかに凄いか、画像を紹介したいと思います。
見てください、この太い腕。それだけでなく背中の筋肉も盛り上がっているのが分かると思います。これは僧帽筋と言って、ハンマー投げには必須の筋肉です。
ちなみに室伏選手の背筋力は389kg!日本人男性の平均背筋力は男性で124kgですので、なんと3倍以上ですね。
力こぶを作る室伏選手です。室伏選手の腕回りはなんと56cm!
女性のウェストぐらいのサイズがあります。室伏選手は1歳になる前に物干し竿で懸垂をしていたとか。また、2歳近くには鉄棒で逆上がりも出来たそうです。子供のころから筋肉マンだったんですね。
出典: matome.naver.jp/
この画像でも腕の筋肉が目立ちますが、下半身の筋肉もすごいですよね。フルスクワットはMAX250kg!足のサイズは29.5cmで、土踏まずにも筋肉がついているそうです。
他にも室伏選手の筋肉にまつわるエピソードついては、こんなものもあります。
- ウォームアップも無しに初めて握ったハンドグリッパーCOC/No.3を一瞬でクラッシュ。
ちなみにクラッシュに必要な握力は約127kg。
- ストラップなしで指先をバーに引っかけただけの状態で、地面にある重さ200kgものバーベルを引き上げて肩にのせるハイクリーンを行うことが出来る。
- 重さ50kgものダンベルプレートを、指で掴むだけの状態で持ち上げることが可能(本人談)
うーん、まさにモンスターですね。
食事方法
そんな室伏選手はもちろん、筋肉をつける食事にも気をつけています。現在は東京医科歯科大学の教授で、スポーツサイエンスセンター長でもあります。スポーツ科学的な面からトレーニング方法やけがの予防、食事も含めた自己管理能力の向上の研究をしているようです。
室伏選手は、情報・医・科学専門委員会 科学サポート部会メンバーであり、アミノ酸スポーツ栄養の第一人者、大谷勝博士(東京大学大学院総合文化研究科)との対談でこう語っています。
室伏: そうですね、トレーニングもあれからものすごくハードなものになってきて、食事は肉を多めにするなど、たんぱく源の摂取にも気をつけています。
大谷: 以前は、あまり肉を食べてなかったのですよね? 肉を500g食べると聞いて、驚きました(笑)。
室伏: 肉を食べると、回復力が全然違いますね。投てきは、ハンマーの重量分(約7kg)の負荷がかかってダメージもあるわけで、次の練習につなげるためにも、そのまま放っておいたらきつくてしょうがないですね。その辺を考えながら練習していきたいと思っています。
このインタビューでは室伏選手はこうも語っています。
「ちょっと違う観点の話になってしまうかもしれませんが、トレーニングは、カラダの使い方がすごくうまい時とそうじゃないときの差があると思っています。すごくうまくいく時は、食事の吸収もいいんですよ。逆に、カラダの使い方がうまくないときは、どうも吸収も悪いような気がします。ですから、トレーニングの内容によって、食事の量をコントロールするようにしています。
筋肉痛は、シグナルとして自分が使っているところが分かるという意味ではいいと思いますし、次の練習のことを考えてアミノ酸を摂取しています。」
まさに科学的な食事方法に裏打ちされた超人的な肉体だったのですね。
まとめ
今年で40歳になる室伏選手。先日のJOC会見でも、リオへ「気持ちはある。」と話しています。5度目のオリンピックに向けて、更に節制して頑張ってほしいですね。
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