高橋成美さんと言えば、フィギュアスケート・ペアに出場しているスケート選手です。144cm、36kgという小柄な体で華麗に滑る姿は、本当に妖精さんみたいで見入ってしまいますよね。
過去には、木原龍一選手やマービン・トラン選手(カナダ)とのペアが記憶にありますが、このたび、新パートナーとペアを結成されたんです。
新しいお相手はどんな方なのか。また、オリンピック出場に立ちはだかる国籍問題についても取り上げてみました。
高橋成美と新パートナー・ザボエフについて
まず、お二人の簡単なプロフィールからご紹介しましょう。
高橋成美(たかはしなるみ)
1992年1月15日千葉県生まれの23歳。慶応義塾大学総合政策学部に在籍。5歳の時にスケートを始める。7~8歳で3回転サルコウを跳び、その後アクセル以外の5種類の3回転ジャンプを習得する。12歳までシングルの選手として大会に出場、その後ペアに転向。
2012年世界選手権ペア銅メダリスト。2014年ソチオリンピック日本代表。
アレクサンドル・ザボエフ
※写真右側
1989年9月1日ロシア生まれの26歳。177cm、76kg。過去には、アレクサンドラ・ヘルブリコワやナタリア・ザビアコがパートナー(それぞれチェコとエストニアの所属だった経験がある選手)。ソチオリンピックでは、エストニアへの国籍変更が認められず、出場が叶わなかった。
日本スケート連盟は7月6日に、このお二人が新たにコンビを結成することを発表しました。二人とも、とても前向きなコメントを出しており、二人の競技が見られるのはファンにとってすごく楽しみですよね!
しかし、オリンピック出場に際しては、難しい問題もあるようです。
オリンピック出場は困難?理由は国籍問題
ペアで国籍が違う場合、オリンピックには出場できないんですね。
今回は、ザボエフ選手のコメントに”日本代表として”とありましたので、彼が日本所属ということになりそうですが、外国人の日本国籍取得は、「帰化申請をする時まで、引き続き5年以上日本に住んでいること」が最低条件とされているそうなんです。
それですと、次回の2018年平昌(韓国)冬季オリンピックには、現状では出場が出来ないということになりますよね。前述のザボエフ選手のプロフィールでも触れていますが、彼は過去に国籍問題で苦い経験をされているようです。
そして同じく、高橋選手も、過去のペアのパートナー、マービン・トラン選手(カナダ)が、日本国籍の取得に難航した経験があるのですね。
お二人の経験から、国籍問題の大変さはお互い良く理解している上でのペア結成だと思われます。その決断から見ても、スケートに対する熱意は、計り知れないほど強いのでしょう。
さいごに
結成時の二人のコメントに、共通して”オリンピック”とありましたので、思い描く先にはそれが必ずあるのでしょう。現状では、規定や難しい問題はあると思いますが、何とかお二人がオリンピックに出場できる環境が整ってほしいと、切に願いますよね。
息の合った素敵な競技が見られるのを、心待ちにしています!皆で応援したいですね。
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