プロ野球がいよいよ佳境を迎えています。特にパリーグはソフトバンクホークスが独走、マジックも4と優勝間近です。(2015年9月13日現在)
実は2位の日本ハムファイターズも貯金16とかなり勝ち越しています。現在セリーグ首位の阪神が貯金5ですから、ソフトバンクの強さが伺えます。ちなみにソフトバンクの貯金は45!勝率は0.689と圧倒的な強さですね。
そんなソフトバンクの強さの秘訣を考えてみました。早速ご紹介していきます。
強さの秘訣① 工藤監督
ソフトバンクの工藤監督は今年から同チームの指揮を取っています。この工藤監督はコーチ経験もなくいきなり監督に就任しました。日本ハムの栗山監督と同じですね。(しかも、お二人とも報道ステーションの野球担当からの転身です。)
この工藤監督、厳しい顔をほとんど見せません。いつもニコニコ、笑顔です。監督には理論をもとに厳しく管理していく「采配重視型」タイプと、控え選手を含めて全選手のやる気を引き出す「モチベーター」タイプに分かれますが、工藤監督は優秀なモチベータータイプです。
白星を挙げれば「ナイスゲーム!」と大声を挙げながら、帰りのバスに乗り込んでいきますし、チームが3試合連続無得点だった時も、試合後、「相手は打たれないように投げてるんだから、一喜一憂しても仕方ないでしょ」。という感じで、マイナスな言葉は一切口にしません。
クリーンナップを担う李大浩が6試合連続無安打という泥沼にはまった時も、本人は「プロに入ってこんなに打てないのは初めて」と自分で言うほどの不振でしたが、工藤監督は「李大浩?代えないよ。なんで?本人も考えながらやってるからね。良いものは悩む中から生まれてくる」という感じです。
今年のソフトバンクのスローガンはなんと「熱男(アツオ)」!
明るく、前向きで「熱い」工藤監督だからこそ、選手は怖けることなく、自信を以って100%の力を出せるのでしょう。
強さの秘訣② 孫オーナー
ホークスは2005年にダイエーからソフトバンクに譲渡が決まりました。新オーナーになった孫正義氏は、王貞治球団会長にこう言ったそうです。
「野球のことはお任せします。とにかくやるからには日本一になって、そして世界一をめざすチームにしてほしい。望むところはその一点です」
これに対して、王会長はこう述べています。
「ふつう野球界の目標は日本一です。でも孫さんは世界一だという。そういわれて、我々がめざしてきた目標がずいぶん小さなものに思えました。」
世界の王貞治にこう言わせる孫オーナー、器の大きさが伺えますね。
また、王会長はこうも述べています。
「孫さんは、「野球のことはお任せします」という言葉の通り、野球の中身に関しては、見事にひと言も口を挟みません。歴代のオーナーで、これだけお金を出して、口を出さない人はいないんじゃないでしょうか。」
孫オーナーはそんな言葉通り、大補強を繰り返しています。今年の1軍登録選手28人を見てみると、外国人が4人(バンデンハーク、スタンリッジ、サファテ、李大浩)、補強が8人(中田賢一、五十嵐亮太、鶴岡慎也、細川亨、川島慶三、内川聖一、吉村裕基、寺原隼人)。現在は怪我で2軍ですが、松坂投手も補強しましたね。
今年トリプルスリー(3割30本塁打30盗塁)をほぼ確実にしているソフトバンクのスター選手である柳田選手もこんな風に語っています。
まとめ
オリックスバッファローズンなども昨年大補強し、当初優勝候補に挙げられていましたが、現在は苦戦中。楽天は三木谷オーナーの現場介入が話題になり、こちらも苦戦しています。ソフトバンクの工藤監督と孫オーナーはまさに名コンビ。しばらくはソフトバンクの天下が続きそうです。
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