“炭水化物ダイエット”という言葉を聞いたことはありますか?炭水化物ダイエットについて、以前はご飯などの主食を減らすのが、ダイエットには効果的だと言われていたこともあります。
しかし、今はお米などには繊維質も含まれた複合糖質の為、減量には欠かせない役割を持っているという事がわかってきました。健康に減量する場合には、このように特定の品目の制限をするようなダイエットには色々な問題も出てきます。
炭水化物ダイエットとは?
ダイエットを成功させるために、糖質(炭水化物)の摂取制限をしようとすることは自然な方法かと思います。というのも、糖質の過剰摂取は身体に脂肪を蓄積させる要因になりますから、過剰摂取してしまえば肥満に繋がります。
しかし、運動をするという場合には炭水化物をエネルギーとして利用するため、炭水化物の摂取不足の為効果を引き下げてしまう可能性もありますし、場合によっては低血糖を起こしかねません。
ダイエットをする場合には、有酸素運動のウォーキング等で脂肪の燃焼をさせ、無酸素運動の筋力トレーニングなどで筋肉量を増やし、痩せやすい身体を作るということが言われています。
でも、そのためには炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素を過不足なく摂取することが、理想の身体を手に入れる秘訣なのです。
炭水化物ダイエットが危険な理由とは?
炭水化物=糖質は運動の中でも糖質を分解することで不可欠なエネルギー源になります。このエネルギー代謝があるかあらこそ、運動をすることができるので、非常に大切で不可欠なエネルギー源になります。
体脂肪が運動のエネルギーとして利用できるのは15分以降と言われています。よく、有酸素運動を行うのは20分以上行った方が効果的だと言われる理由の1つです。15分までは糖質が多く利用され、それ以降は脂質が多く利用されるからです。
運動をスムーズに行うために糖質は、なくてはならない重要なエネルギーです。特に脳は糖質以外をエネルギーとして利用することができません。
糖質が少なくなってくれば、脳は飢餓状態と認識してしまい、強い空腹感を示し、エネルギー消費を抑え蓄える方向に働きます。脳へのエネルギー不足が、身体にとっては危険な状態を招きます。
炭水化物を摂取するのが効果的な理由
体内の糖質が不足してくると、「糖新生」というメカニズムによって、筋肉を分解して不足した糖質を作り出そうとします。この状態で、無酸素運動のトレーニングで筋量を増やそうとして基礎代謝を上げようとしても、上がるはずがありません。
また、炭水化物中の食物繊維は便秘を防ぎ、動脈硬化を予防してくれる働きもあります。
その他に、筋肉を合成させるのに必要なたんぱく質の吸収を助ける働きがあるのです。せっかくトレーニングをして、筋量を増やそうとしてもそのためのタンパク質の吸収が不十分であった為に筋肉の合成が上手く出来ないという事がおこります。
以上の様な点から考えても、炭水化物を摂取するのは、筋分解をさせずに脳へのエネルギー補給を行う他に、痩せやすい身体づくりの為に筋量を増やすためのタンパク質の吸収を助ける働きを促すことから、炭水化物の摂取はダイエットに効果的です。
まとめ
ダイエットを行う上で、炭水化物を抜くという事は非常に危険です。
しかし、摂りすぎてしまった炭水化物は脂肪として蓄えられてしまうので摂りすぎには注意が必要です。日本の医学会では、お米などの炭水化物を1日の総摂取カロリーの55%摂る事を、健康的に減量するために勧めています。
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