水泳とは、通常の運動とは異なり重力に逆らわない運動です。
重力に逆らわない運動という事は、骨や靭帯、筋肉に負担をかけずに行う事ができる運動なんですね。
ケガからの復帰の過程でのリハビリに使う事も出来ますし、それほど運動経験のない体力のない方や高齢者などが行うのにも適している運動とも言えるでしょう。
水泳の特徴と注意すべき点
水泳は全身運動と呼ばれ、多くの筋肉が使われるという点において有酸素運動として効果があると言われています。
その一方で、浮力により筋肉や関節への負担が減るといった意味でリハビリや疾患を持っていたり、筋肉や関節などに負担をかけたくない人にとっては、効果的な運動ですね。
また、水中なので空気よりも当然湿った状態で運動をしていることから、喘息持ちの方にも有効な運動なんですよ。そのため、子供の喘息の改善の一環としてスイミングを習わせているという人もいます。
注意すべき点としては、潜ると拡張期血圧(最高血圧)が上昇します。
血圧の急上昇は、心筋梗塞などや不整脈、くも膜下出血などによる水中の事故に繋がる可能性があります。水泳を行う前に血圧の測定をするなどのコントロールや潜水をする時には気を付けなければいけません。
水泳ダイエットとは?
水中では水中に抵抗して呼吸を行うので、呼吸を補助する筋肉の力が強くなることにより呼吸機能を高めます。水圧により全身から心臓に回ることで、血液量が増え心臓の容積は大きくなり、1回拍出量が高くなります。
特に水中ウォーキングについてはダイエット効果の高さは一般にもよく知られるようになりました。水中ウォーキングは陸上で行うウォーキングに比べると、消費カロリーが2倍になると言われています。
関節や人体への負担は少ないのにも関わらず、ダイエット効果は高いのです。水中の中でも効果的な歩き方を身につければ効率的に痩せる事が出来ます。
適当にウォーキングをしていると、同じ水中ウォーキングをしているにも関わらず、カロリー消費が少なくなりダイエット効果は低くなってしまいます。
それは水中ウォーキングだけではなく、水泳でも同じことが言えます。
理想の水泳ダイエット方法(期間・距離・泳ぎ方)
理想の水泳ダイエットとしては、徐々にレベルアップをしていくといいでしょう。
水中ウォーキングで水に慣れるところから始め、バタ足、クロールや平泳ぎといった基本を身に着けてからレベルの高いバタフライなどに挑戦するようにします。
フォームに気を配る事も大切です。同じ500mを泳ぐ場合でも、ただ単に500mのメニューをこなして雑な泳ぎ方をしていたのと、きれいなフォームを意識してスピードを上げるとでは消費カロリーが変わってきます。
全身の筋肉をしっかりと使って泳ぐことで、筋肉の引き締め効果を得られるほか、消費エネルギーもましてダイエット効果が高まります。
どの種目を行う場合にもウォーミングアップやクールダウンは必ず行います。
メニューとしては「水中ウォーキング」の場合、25m×10本程度を行います。下腹部に力を入れて、足元や身体がぶれないように歩きます。目標タイムとしては1~2分のうちに25mを歩けるようにやや大股で歩くことを意識します。
クロールや背泳ぎの場合も25m×10本を行います。有酸素運動として効果的だと言われる30分~40分程度を目安に泳ぎます。
脂肪を燃焼させるのに効果的な目標心拍数は年齢や性別や個人の体力によって異なりますが、心拍数が125拍~136拍が良いでしょう。
もし心拍数が140拍を超えている様であれば、強度が高すぎる可能性があるので要注意ですよ。
まとめ
水中ダイエットを行う場合は、浮力により腱や筋肉に負担をかけずに行う事が出来るというメリットがある反面、高血圧などの血圧上昇に注意をしなければいけません。
また、正しいフォームで少しずつ強度を上げていくことで効果が得られるという事を覚えておきましょう。
この記事へのコメントはありません。