ウサイン・ボルトを破った選手が二人いるんですよ。あの人類最速の男ボルトを破ったなんて、にかわ信じがたいですが、事実なんです。
その二人の選手とは、ヨハン・ブレークとジャスティン・ガトリンです。今回は彼らについて書いていこうと思います。
ボルトに勝った男①ヨハン・ブレーク
まずはボルトを破ったヨハン・ブレークから見ていきましょうか。
ヨハン・ブレークの自己記録
- 100m 9秒69(-0.1m/s) 2012年8月23日 (ボルトは9秒58(+0.9m/s) )
- 200m 19秒26(+0.7m/s) 2011年9月16日(ボルトは19秒19(-0.3m/s) )
100m、200m共にウサイン・ボルトに次ぐ世界歴代2位の記録です。
ヨハン・ブレークはボルトと同じジャマイカ出身で、ボルトの練習パートナーを務めながら、力をつけてきました。
あ、ヨハン・ブレークのトレーニング風景が見たいという方もいると思うので、ここに載せておきますね^^。
で、ヨハン・ブレークのニックネームが「ビースト(野獣)」なんですよ。なぜかというと、必死の形相で猛練習に取り組む姿から呼ばれるようになったという。
他の選手が休むクリスマス休暇も練習をこなすほど、あまりの打ち込み過ぎにコーチがストップをかけるほどなんですね。ブレーク自身「僕は皆が眠っている間もトレーニングに励んでいる。人の2倍は努力している」と言っていました。
練習の成果が出たのか、ジャマイカ陸上選手権の100メートル、200メートルであの世界記録保持者のウサイン・ボルトを破って2冠に輝きました。
この時の動画です。
▼2012年ジャマイカ陸上選手権の100m
1位 ヨハン・ブレーク 9秒75
2位 ウサイン・ボルト 9秒86
3位 アサファ・パウエル9秒88
▼2012年ジャマイカ陸上選手権の200m
1位 ヨハン・ブレーク 19秒80
2位 ウサイン・ボルト 19秒83
ヨハン・ブレークは身長が180cmとボルトのように体が大きいわけでもないんですね。それでも、ボルトに勝つなんて凄い!
以下は100mの世界記録で上位の選手の身長をまとめてみました。参考になれば幸いです。
身長
- ウサイン・ボルト(ジャマイカ) 195cm
- アサファ・パウエル(ジャマイカ) 190cm
- ジャスティン・ガトリン(アメリカ) 185cm
- ヨハン・ブレーク(ジャマイカ) 180cm
- タイソン・ゲイ(アメリカ) 178cm
で、ヨハン・ブレークはこんなことも言っていましたよ。
「練習に集中すればボルトの記録に追い付ける」と。
ボルトが世界陸上男子100メートルで世界新記録となる9秒58をたたき出した時は、ボルトを超える選手は数十年は出てこないだろうと誰もが思ったに違いないでしょう。
そんな中、ボルトの記録に追い付けると自分を信じて練習に励む精神は本当に素晴らしいなって思います。
そして、ボルトに勝ったことのある二人目のジャスティン・ガトリンも見ていきましょう。
ボルトに勝った男②ジャスティン・ガトリン
ジャスティン・ガトリンの自己記録
- 100m 9秒77(+0.6m/s) 2012年8月23日 (ボルトは9秒58(+0.9m/s) )
- 200m 19秒68(-0.5m/s) 2011年9月16日(ボルトは19秒19(-0.3m/s) )
顔が老けてる・・?と思いませんでしたか(笑)。ガトリンは1982年2月10日生まれで、現在32歳(2014年11月時点)なんですよ。だから、老けて見えるのも仕方ありません^^;。
で、ガトリンは2004年のアテネ五輪、05年ヘルシンキ世界陸上の連続金メダリストなんですね。しかし、2006年に薬物検査でドーピング違反が発覚し、4年間の資格停止処分を受けました。2010年に復帰しましたが、この時は既にボルトの時代になっていたんですよ。
2012年のロンドン五輪では、9秒79で自己新記録するも、ボルトとヨハン・ブレークのジャマイカ勢に届かず銅メダルを獲得しました。
ちなみに、ガトリンは腕を伸ばし気味にして走るのが特徴なんですよ。この特徴を理解した上で、以下のボルトに勝利したときの動画を見てみてくださいね。
▼ダイヤモンドリーグ2013第5戦のゴールデンガラ 男子100m
1位 ジャスティン・ガトリン 9秒94
2位 ウサイン・ボルト 9秒95
30歳超えているのに素晴らしい走りです!わずか0.01秒の差ですが、ボルトに勝ちましたね。ボルトに勝ったガトリンはこう語っていました。
「昨シーズン多くの試合を一緒に走り、ボルトとブレークは最後の20メートルが違うとわかった。自分も五輪後に、レースの後半を強化してきた」と。
なるほど、どうやら勝因はレースの後半を強化したことにあるようです。
ボルトが敗れたのは、2012年のジャマイカ陸上選手権でヨハン・ブレークに負けて以来なんですね。ボルトを破る選手が二人目まで出てくるとは思わなかっただけに、とてもびっくりしましたよ!
ますますこれからの陸上競技が楽しみになってきましたね。ボルトを破るだけでなく、彼の持つ世界記録を抜く日が近い将来ありそうです。
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