水泳の萩野公介が2014アジア大会でとんでもないことになってますね。100m背泳ぎや200m自由形、800mリレーなど8種目もエントリーしてるんですよ!
そして、韓国のパク・テファンや中国の孫楊といった強敵に勝ってメダルを獲りまくってる、まさに怪物なのです!
そんな彼がどのようにして体を鍛えているのか知りたくなったんですよね。
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萩野公介の美しい筋肉を見よう!
水泳選手といったら逆三角形の体ですよ!これがね・・・水の中で泳いできた人間はこんなに筋肉がつくのかと大変興味深いのです。
右側が萩野選手です。左は瀬戸大也選手ですね。同じ人間とは思えない。
上半身の筋肉が非常に発達してますねぇ。脂肪なんてお構いなしに筋肉の形がくっきり浮かび上がってます。アニメや漫画に出てくるキャラクターみたいな体してますよ!?逆三角形の体形は黄金比に近づくからよりかっこよく見えるのかも。
萩野選手の顔をよく見ると何かおかしいことに気づきません?まぶたあたりが赤いんですよねぇ。
まぶたがおかしい
分かりますかね?二重の線みたいに見えるけど、赤くて少し出っ張ってるんです。ちょっと痛々しいです。
実はこれゴーグルの締め付けによってできるタコなのです。目に水が入らないようにゴーグルを強く締め付けないといけないんですよ。特に飛び込み時に水が入りやすいですね。
また、隣のレーンで泳いでる選手の位置や、背泳ぎ時にターンするときに頭がぶつからないようコースロープの色を視認できなくなりますよね。なのでしっかり装着して水が入らないようにする必要があります。
だからって締め付けすぎな気もします(笑)。他の競泳選手を見るとタコできてる人あまりいませんし。萩野選手はタコが出来るくらい練習を人一倍やってるんでしょうかね?
筋肉も逆三角形になるくらいだからとんでもないトレーニングをしてるに違いありません!
萩野公介の練習トレーニング方法
練習はハードな内容でした。金メダルを目指すならこれで当たり前なのかも。
■泳ぐ種目
4種目できるだけ均等に泳ぐようにして、得意なものは多めに練習します。
■練習メニュー
いくつかあるみたいですが、初めはウォーミングアップします。次に足だけ使って泳ぎます。そして今度は腕だけ。最後に足と腕を使って泳ぎます。
■泳ぐ距離
泳ぎ込みの時期には毎日8000~9000m泳ぎます。これを1日2回やるときがあって、その場合は16000~19000mにもなるのです!
そして、中学時代からは100メートル20本をなんと同じタイムで泳ぐ練習をずっとし続けています。同じスクールに通っていた先輩でさえ3本からきつくなるのに、萩野選手はちゃんと泳ぎ切っていたんだとか。
■練習時間
小学校から高校生の時は、学校が終わったら2時間~2時間半練習をしていたそう。休みは週に1回だけ。
2時間ってそんなに長くないんですよねぇ。それでも成果を出せるのは集中力が高いからなんだって。どうやら学校の勉強もしなくちゃいけないから忙しいので、なんでも効率よくやろうとした結果、集中力が高くなってるみたいですよ。
思考法
普通は19000m泳ごうとするとしんどくてやってられないと思います。でも萩野選手が練習を続けられるのはストレスを感じさせない思考法にありました。
彼がどんなにキツイ練習でもやれるのは、苦しい表情を見せずに楽しくやるスタンスで取り組んでるからなんです。「楽しい」と思いながらやることでキツイ練習でも苦しさが紛らわされるんでしょうね。
これは脳を騙してるとも言えます。好きなことだったらキツイことをいくらやっても苦しいとは思いませんよね。でも嫌なことを嫌だと思ってやるとストレスがたまっていきます。そうならないように「楽しい」と感覚を完全にごまかしてるんだと思うのですよ。
トップアスリートは思考法も一流だったのです。トレーニング方法だけじゃなくてマインドも大事ってことですね!
速く泳げる方法
さらに、萩野選手はさきほどの練習方法だけでなく速く泳ぐための技術やノウハウを持ち得ていました。
2014アジア大会では8種目エントリーしてましたね。たくさんエントリーしたのって萩野選手くらいなんですよ。1日だけで種目別に予選を突破するために泳ぎ、準決勝、決勝とメダル争いをして疲れますよね。
でも休む暇なく次の日は違う種目で泳ぐことになるわけです。それでメダルを連続で獲得してるんですよ!
なぜ疲れずに続けて泳げるのか?それは、無駄な力を使わない泳ぎ方ができるのと回復力が速いの2つの理由があったのです!
エコ泳法で無駄な力を使わない
萩野選手は手から足まで一直線にして水の抵抗を受けない泳ぎ方ができるんです。つまり体が空気に触れている部分が多いので、水の抵抗を減らし、無駄な力を使わずに泳げるんですね。試合を見てると水面の上によく浮かんでいるのが証拠です。
しかもどの種目でも体を一直線にできちゃうのが萩野選手のすごいところ。
では、どうして体を一直線にして水面に浮かべれるのかというと、それは「体幹」にありました。
萩野選手は、手が入水して水をかく時に肩甲骨を広げて伸ばすんですが、手から肩にかけての部分があまり落ちないんです。高い位置で水を手が捉えてるため、体を一直線に保てるんですよ。
また、背泳ぎのターン時にバサロキック(ドルフィンキックの背泳ぎ版)で壁を蹴って推進しても体が揺れずに一直線にできるのも体幹のおかげです。
彼は小学生からずっと基礎トレーニングを徹底してきました。成長するにつれて筋肉がついて泳ぐのが速くなっても体がブレないのは、体幹がしっかりしてるからなんですね。
体幹を鍛え、体を一直線にして水面に浮かんで水の抵抗を減らして泳ぐのがエコ泳法なのです。
そうそう、2014アジア大会のテレビで萩野選手が強敵である韓国のパク・テファンと中国の孫楊と決勝で泳いでるのを見たんですよ。
萩野選手はスタート直後は2、3位だったと思うんですね。しばらく順位が変わらないので、このまま追い越せずに終わっちゃうのかな?って観てました。ラスト50mになって、相手が強いんだし仕方ないよねって思った次の瞬間、萩野選手が温存していた力を出してグングン追い上げてくるではありませんか!
トップ選手と体が半分以上離れていたと思うんですけど一瞬で追い越しちゃいましたね。無駄な力を使わずに泳げる彼ならではの泳ぎ方なんだと思います。あれはスゴかった!
乳酸値が高く、体の回復力が速い
萩野選手は体内の乳酸が多く分泌されるので体の回復力がとても速いんですよ。
乳酸っていうのは蓄積されると疲労感を感じる物質ですね。蓄積されすぎると細胞や神経へのダメージを受ける悪いイメージをしてしまいがち。
しかし、今の科学では乳酸は、疲労を回復させる物質だと認識されつつあります。
萩野選手によれば、乳酸値が高ければ高いほど良いらしいんです。乳酸値が高いってことは、力をたくさん出し切れたと解釈して良いとのこと。力を出せばその分だけ乳酸が分泌されます。なので乳酸が高い時は全力を出し切れたんだ!とうれしく思うそう。
乳酸は疲労物質ではないのですね。疲労を回復してくれる物質だったのですね。
ちなみに一般的なオリンピック選手は乳酸値が15なのに、萩野選手はなんと21もあったのです!かなり違いますねぇ。
驚くことに萩野選手、ロンドン五輪の時は1回レースをやったら次のレースまで20分しか休憩時間がないのに出場して立て続けに優勝してたんですよ。
しかも2014アジア大会の時だって連日のように違う種目で試合に出てメダル獲ってましたし回復力が凄すぎますね。
不思議なことにレース後は他の選手と同じように、疲労を取り除くために軽く泳ぐのは変わらないんですよね。なのに短時間で回復しちゃうのが萩野選手の凄いところなんですよ。どうして速く回復するのかはまだ詳しく分かってないみたいですが・・・。
食事
萩野選手の体作りをするのに重要なのが食事。ハードな練習に耐えうる体作りや乳酸値が高い理由は食事にあると言ってもいいかもしれません。一体何を食べているのか?
1日6食
萩野選手の高校時代は練習がハードで消費カロリーが多く、一度にご飯をたくさん食べきれないので分けていました。昼、夜ごはんそれぞれ1食で2000キロカロリーを摂取しても体重が落ちていったとのこと。
なので、萩野選手の母親が栄養管理士をつけて毎日報告していました。もちろん冷凍食材はNGで、栄養になるものを1日に4000キロカロリー摂取しています。
摂取量を多くする理由は、長距離種目の時に筋肉だけではエネルギーが足りないので脂肪が多い方が良いからなのです。とはいえ取り過ぎもよくないので、ベスト体重に合わせて毎日チェックし、お菓子を食べ過ぎないように注意しているんですね。
で、萩野選手の1日の摂取メニューは以下の通り。
■1回目「家で朝ごはんを食べる。」
メニュー:ご飯1杯、納豆、味噌汁、野菜ジュース、果物(朝は果物の中でも大好きなオレンジ)。
■2回目「学校で2時限目の休みに食べる」
メニュー:おにぎりまたはパン。
■3回目「昼ご飯で弁当を食べる」
メニュー:ご飯は2膳、おかずは肉、魚、芋類、緑黄野菜、果物。
■4回目「練習前に食べる」
メニュー:おにぎり、パン、野菜ジュース、ゼリー飲料。
■5回目「練習後30分以内に食べる」
メニュー:バナナ、ゼリー飲料。主に疲労回復するための栄養補給。
■6回目「夜の10時に夕食」
メニュー:ロンドン五輪の前の夜は大盛カレー2杯。果物(夜は主にいちご。練乳はつけずに1日1パック食べる。)
たくさん食べてますねぇ。それだけ水泳は消費カロリーが尋常じゃないってことですね。
ちなみに、萩野選手が一番大好物なのはいちごや焼き肉、肉団子、ラーメンでした。カロリーが多いもの食べても練習で消えちゃうから一石二鳥?(笑)
そして、試合前に必ず食べるものは消化が良くて腹持ちのいいスパゲッティ(特に魚介が好き)などの炭水化物を多めに摂取します。試合当日になると、バナナなどの消化のいいものや水分補給をしっかり摂るとのこと。
試合や練習が終わったあとはご飯などの炭水化物、動物性のタンパク質を多めに摂取して体の疲れを回復させます。
スポーツ選手が食事管理を徹底してるのは良く聞く話ですが、萩野選手のように1日6食も食べていたのは驚きでしたね。しかも練習の日や試合のある日に合わせてメニューを変えなくてはならないので、母親だって大変だったんじゃないかと思います。
萩野選手が小さいころからずっとサポートしてきたので、母親なくしてはここまで成長しなかったでしょうね。では、アジア大会で萩野選手の活躍を引き続き見届けます^^。
いいかげんなこと書くなよな。