2014アジア大会のバドミントンで空調操作が不正されていたと問題が発覚してますね。それによって男子団体戦の準々決勝で日本が韓国に2-3で負けてしまいました。
負けたので空調操作は言い訳に聞こえてしまいますが、隣のコートで試合をしていたインドネシアの選手も風向きに変化を感じていたので、明らかに怪しいんですよ。
空調不正操作と言われる理由
風邪向き操作がされていたのではないかと言われるのには、コートチェンジをしても日本の田児選手に続けて向かい風が吹いていたからです。
・第1ゲームは21-12と倍近くの点を決めました。この時はまだ無風。
・しかし、第2ゲームは日本の田児選手に強い向かい風が。相手の韓国選手はここから攻撃を仕掛けてきます。不利な状況下で頑張るも失点。
・次の第3ゲーム。コートチェンジしたにも関わらずまた向かい風。圧倒的に不利のため失点。
他の競技でもそうですが、2ゲーム目、3ゲーム目になる度にコートチェンジしますよね。2ゲーム目が向かい風なら、3ゲーム目はコートチェンジしたので追い風にならないとおかしいはず。でも向かい風でした。
コートチェンジした時に反対側から風を送り込まれたとしかいいようがないですよね。
隣で試合してたインドネシアの選手から「おまえらがコートを移動したら風向きが変わった」と言われていたので、風向きが変わったのは明らかなのです。
そして田児選手が負けて次の第2試合からは証拠を消すかのように風向きが一定に。
ちなみに、試合会場内の様子がこちら。
左右の壁に開けられている丸い穴が空調の風が出てくるところ。そして窓がないので空調以外から風が発生したとは考えにくいです。
バドミントンは風の向きに左右されるのは当たり前。しかし、今回は風向きがコートチェンジした後も変わらず、公平なプレーじゃなかったのが問題になってるんですね。
現在は日本オリンピック委員会に報告して今後の対応を待っているとのこと。空調の変化が偶然によるものか故意によるものなのか、はっきりすることを願います。
それにしても風向きが変わるだけでどれくらいの影響が出るのか気になりますね。田児選手は無風の第1ゲームで21-12と圧勝しているにも関わらず、向かい風になった途端負けてしまってるので・・・。
風などの影響
バドミントンで使われるシャトル(羽根)は羽がついてるので風の影響を受けやすいのは想像できますよね。シャトルの減速量は、ボールと比較にならないほど遅くなるんですよ。
例えば男子が打つスマッシュで初速が300km/h出たとすると、相手コートに到達する頃には100km/h以下に落ちちゃうんですね。
だから向かい風が来てたらこれよりももっと遅くなるわけで・・・、強く打っても打っても簡単に返されちゃいます。
これがバドミントンの面白いところであると同時に、風や気温に影響されやすくてフェアなプレーができなかったりするんですよね。
そして風だけじゃなくて気温もシャトルに大きな影響を与えます。
気温が与える影響
バルセロナ五輪代表に選ばれたことのある元バドミントンの陣内貴美子選手が、気温の変化でプレーにどれくらい支障がきたすのか話されていたので書いておきますね。
バドミントンのシャトルは気温1度で、飛距離が3~4センチも違う。気温が高ければ高いほど伸びるんです。
たった1度変わるだけで3~4cmも変わるなんて、想像以上にバドミントンはデリケートなスポーツでした。
田児選手は気温の影響も受けていたってことになりますよね。
ただでさえ向かい風で飛距離がかなり落ちているのに、空調で涼しくなっているので気温が下がり、さらに飛距離が落ちてしまってたんですね。
向かい風と低い気温。この2つの影響を受けていた田児選手は圧倒的不利すぎます・・・。
海外でやってるんだし、プロ選手なんだから不利な状況を受け入れて戦うのが当然でしょ、と言われればそれまでですが、フェアじゃないですよね。
風向き不正操作が本当に不正なのか明らかにされることを願うばかりです。
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