ショックなニュースがありました。サッカーなでしこの指導者である上村崇士総監督がセクハラで解任されたというのです。スポーツ界にこういう話が出るとイメージが悪くなっていっちゃいますよね。
どうしてこんなことが起こってしまったのでしょうか。
発覚した経緯
8月中旬に被害にあった選手がコーチに相談して発覚しました。女子サッカーの千葉レディースU-18の選手が、2014年に入ってから上村氏に1人で呼び出されてセクハラ行為を受けたとのこと。
どうやら必要以上の接触をしていたそう。それに対して上村氏は「愛情表現」だと答えているんですよね。
上村監督は元プロサッカー選手。高校時代は日本ユース代表に選ばれたり、高校選手権ベスト4進出に貢献して活躍していました。
そして、指導者になると2008年には千葉レディースのクラブを2部の時に優勝し、1部に昇格させているんですね。実力と指導力共に能力がある人物なんです。
そんな人が問題を起こすのは残念な気持ちになりますよね。
ところが、今回の出来事が発覚する前はブログでおかしな発言をしていたんですよ。
上村崇士はブログをやっていた!
上村氏のブログ⇒http://blog.livedoor.jp/jefstaff/
一見するとよく分からないのですが、「jefstaff」という名前でやっています。ブログを始めたばかりの記事を見ると、上村氏の愛称である「byジャンボ」が入ってるんですよ。
jefstaffのJEFはジェフユナイテッド市原・千葉のサッカークラブ。上村氏が指導したクラブであり、セクハラ被害を受けた選手も所属しています。
それに、そのブログを見ると「◯◯(名前)選手が休んだ」とか内部の事情を知ってる人なので上村氏で間違いありません。
過去の記事を読んでいくと変な文が書いてあったりするんですよね。
(木)りさこが練習をズル休みしようとした。
許さないと伝えた。
怒って帰った。
でも、かまわない。
なぜなら・・・・・・・
安齋結花がカワイイから
今日は安齋結花様に会ってないけど、それでもカワイイに
決まってる
お母様があんなにキレイんだから、結花様の将来も楽しみ
と、本当に監督の発言かと疑う文が。安齋結花という名前が違う日の記事にも何回か出てくるんですよ。なので、セクハラ被害を受けた選手は安齋結花選手なのではないかと推測されるんですね。
JAFの安齋選手ページ⇒安齋結花 JEFUNITED公式サイト
本当にセクハラ行為を?
すでに弁護士に依頼して調査をしてるみたいですが、会見では上村氏がセクハラをしたとはまだ認められてないんです。
なので、もしかしたら上村氏は選手にもっと上手くなってもらいたくて、熱心すぎるあまりボディタッチなどが過剰になってしまったとも考えられます。
個人の想像なんですが、選手のダメな点を改善しようと手を触れて「足はこうするんだ」とか「体勢はこうした方がいい」とか指導していたかもしれません。
U-18の選手はそれをセクハラだと勘違いした可能性だってあるわけですよね。それとU-18のUはUnder(アンダー)、つまり18歳以下って意味です。
高校生って多感な時期なので、ちょっとした言動やボディタッチが大きな誤解を招くことだってあります。師弟関係であり親子関係ではないので、男性と女性を少なからず意識してしまうのは当然なのではないかなと。
とはいえ本当に上村氏がセクハラ行為をしたのなら改善していかなくちゃいけません。
男性監督や男性スタッフじゃなくて、全員女性にしたらセクハラは起こらないと思います。でもそれは無理ですよね。だって、最初の女子サッカークラブが出来たのって1966年なんですよ。男子サッカーに比べたらまだ歴史が浅いので、コーチやスタッフを全員女性にしようにも人材が少ないので・・・。
それに、男性監督や男性スタッフがいなくなってしまったら、男子サッカー界から選手育成ノウハウやテクニックなど、それを女子サッカーに活かせなくなってしまいますしね。
で、男女間で上手くやっていく方法はないのかな?って思うんですよ。
問題を起こさずやっていくには?
2011FIFA女子W杯でなでしこを優勝させた佐々木則夫監督に、選手と丁度いい距離感を計るヒントがあるんじゃないかと着目してみました。
佐々木監督は普段から選手たちとのコミュニケーションを大切にしてるそう。選手からは「ノリさん」って呼ばれるくらい、佐々木監督はフランクに接しているんですよ。
セクハラのように変な方向に行かず、選手から信頼されてるんですね。
佐々木監督が意識してるコミュニケーション法は、「いい加減」さを保つことでした。厳格すぎず、寛容になり過ぎず、適度な距離感を意識してるのです。
それと、佐々木監督は妻に「どんなに仕事ができる人でも鼻毛ひとつ出ているだけで女性社員の信頼と尊敬は減ってしまう」と言われて、出かける前は鼻毛や寝癖、シャツのシワまでちゃんとチェックしてるんですよ。
鼻毛カッターが話題になったので有名な話ですね。
さらに、佐々木監督は相手監督と握手するとき何回もお辞儀していたんですが、妻に「外国人がそんなペコペコした姿をみたら、みっともないと思うからやめなさい」と言われて振る舞い方にも気を付けているのです。
佐々木監督は女性が不快に思わない身なりを整え、堂々とした立ち振る舞いを意識してるんですね。なでしこ選手はそんな佐々木監督を見て信頼します。
なので、セクハラ問題を解決するには、男性側がまず女性の気持ちを理解して信頼と尊敬を築いていけばよいのではないでしょうか。ちゃんとした意識を持てば男性側は変な気持ちを起こさないと思います。
今後また問題を起こさないためにも、佐々木監督の考え方が広まって欲しいですね。
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