高校三年生になった渡部香生子選手は100m平泳ぎで従来の記録を0秒44更新する1分05秒88の日本新記録で見事優勝しました。
ルックスが可愛いことでも注目を浴びていますね。
ところで、日本記録を更新するほど速い理由は何なのでしょうか。今回はそれについて見てみたいと思います。
渡部香生子の経歴
ここで、簡単に渡部香生子選手の経歴について触れたいと思います。
いまは平泳ぎをメインに活躍されていますが、実は中学1年生までは個人メドレー専門の選手だったんですね。中学1年生の秋に右肩を故障したことで、負担の少ない平泳ぎに転向することになりました。
渡部選手自身、平泳ぎはそれまで一番苦手な種目でした。克服すると、彼女が中学3年生の時の2011年5月に開催されたジャパン・オープンでは、50m、100、200m平泳ぎで3冠を達成しました。更に、3種目とも中学新記録を樹立したのです!
2014年、高校3年生になった彼女は、6月のジャパンオープンでは100m平泳ぎで1分5秒88の日本新で優勝しました。
元々苦手だった種目の平泳ぎで、日本記録を更新するなんて考えられないですよ。相当努力されたんだと思いますね。
では、渡部選手はなぜ日本記録を更新するほど平泳ぎが速いのでしょうか。
イカタコキックについて
渡部選手の泳ぎの速さの秘密は”イカタコキック”だったのです!
「イカタコキックって何?」とそう思われたかもしれません。
そのイカタコキックっていうのは、イカやタコのようにフワーっと力を使わずに前に進むように泳ぐ泳法です。
彼女が一番苦手だった平泳ぎに転向した際に、試行錯誤をして、編み出した独自の泳法がイカタコキックだったのですね。
足を大きく引きつけて蹴ったほうが速いようにも感じられますが、大きく引き付けるとその分、逆向きの力が働きブレーキがかかります。すると、スピードが落ちるんですね。
しかし、イカタコキックは足を小さく引き付けてブレーキを最小限にするので、非常になめらかな進み方をするのですよ。
水をかく回数が200mで、世界記録保持者のレベッカ・ソニが91回なのに対し、渡部香生子選手は69回なんですね。
1回のキックで長く進められるので、結果的にキック回数が減り、かなり楽に泳げるようになったという。
へぇ~、平泳ぎのキックにも意外と奥が深かったりするんですね!平泳ぎの足の蹴り方を変えるだけでもタイムが結構変わってくるとは驚きでした(゚д゚)
ひょっとしたら、イカタコキックよりも速く泳げる足の蹴り方があったりして(笑)
ちなみに、渡部選手のイカタコキックについてはコチラの動画でも解説されているので、興味ある方はぜひ^^。
彼女はこれまでに数々の好成績を残していますので、これからもきっと私たちを驚かせてくれるに違いありません。今後の活躍に期待できる選手ですね。
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