ウェイトリフティングの三宅宏美選手はアジアスポーツ大会で日本選手団の代表に選ばれましたね。女子選手が主将に選ばれるのは初めてです。
ロンドン五輪で日本人として初の銀メダルを獲得した選手でもあるんですね。身長146cm、体重48kgの体格から持ち上げる重量はなんと117kg!
自分の体重より2倍以上ありますよ。バーベルじゃなくて人間だったらお姫様抱っこの逆バージョンになっちゃいますねぇ(笑)
かわいい顔立ちからは想像できない身体能力の持ち主なのです。
では、三宅選手はどのようにして重いバーベルを持ち上げることができるのでしょうか?その秘密は練習方法にありました。
筋肉トレーニング方法
腹筋
5kgの重りを後頭部に持って腹筋を行います。白い丸い重りを頭の後ろに持っているのが分かりますか?これで負荷をかけているんです。これを30回×3セットやります。
背筋
次は背筋トレーニング。これがちょっと変わってるんですよね。普通は床の上でやると思うんですが三宅選手の場合は違います。
上半身だけ台に乗せて、あとの下半身は空中をぐわんぐわん動かすんです。
こんな感じ。
!?
すごい身体能力してたんですね!これも30回×3セット行います。
しかもこれらのトレーニングはウォーミングアップにしかすぎないとのこと。さすが、銀メダリスト選手です。
バーベルを持ち上げる
最初は45kgのバーベルからスタートして徐々に重量を65kgに上げ、最後は140kgを持ち上げます。
45kgでもかなり重いハズ。でも彼女は楽々持ち上げてしまいます。65kgはまだ分かるけど140kgまでいくの!?三宅選手の最高記録は117kgだけどそれよりも重いバーベルで練習していたとは。
さすがに140kgは重すぎて頭の上には上げないのですが、少し持ち上げて降ろすを繰り返します。
こちらが140kgのバーベルを持ち上げた時の腕。
筋肉が見て分かるくらい盛り上がってますよね。さらに血管も。
そして顔に思わず力が入るものの苦しい表情を感じさせない気迫があります。
いや~すごいですね。100kg超えの重い物体を地面から浮かせちゃうんですもの・・・!普通の人はぎっくり腰になること間違いなし。
三宅選手は才能があるから持ち上げられるとお思いでしょうが三宅選手によると、毎日鍛えてたら筋肉が太くなるので誰でもできるようになるとのこと。人間ってすごい力を秘めてるんだなと思わされましたよ。
三宅選手がウェイトリフティングを始めたきっかけ
ところで女性である三宅選手がウェイトリフティングをやり始めたのはなんでだろう?って思いませんか?筋肉がついてゴツゴツした体格になっちゃいますし。周りの視線も気になるはず。
三宅選手がウェイトリフティングを始めた時期は中学3年生と遅めです。それまでは軟式テニスやピアノをやっていました。父親と兄がウェイトリフティングをやっていたので、もっと早い段階から始めることは可能だったはず。
しかし、女性である三宅選手にとっては男性がやるものだと思っていて興味がありませんでした。そんな中、中学生の時にシドニーオリンピックの女子ウェイトリフティングをテレビで観て女性でもできるんだと感動し興味を持ち始めたのです。
父親も伯父もウェイトリフティングをやっているのを小さいころから見てきたのもあって抵抗はなかったそう。
始めてからは基礎体力作りに励み、学生の頃は授業が終わった後の2時間と土日を時間に練習を費やしました。友達とランチに行って女の子らしいことをしたいと思っていたそうですが、2016年のリオオリンピックで金メダルを取る夢を実現するために練習を優先していたんですね。
初めは練習すればするほど筋肉がついて、Tシャツを着ると二頭筋への視線を感じていたみたいです。でも今は慣れたとのこと。
今までの練習や努力の賜物が筋肉となって体に表れてるわけですし、誇らしいことだと思いますね。
2016年のリオ五輪では金メダルをぜひとも獲って欲しいと思います。彼女は女子で初の銀メダル、アジア大会で初の日本選手団主将と初めての歴史を作り出す人物です。なのでウェイトリフティング初の女子金メダルを絶対獲ってくれると信じています。
この記事へのコメントはありません。