今、王子谷剛志選手は柔道界で期待の若手選手です。注目を浴びている理由は、大学生なのに年齢制限のない全日本選手権で優勝したからです。
金メダリストの井上康生選手や鈴木桂治選手も成し遂げたことがないことをやってのけた人物なんです!これは期待してしまうのも頷けます。
実は大人しい性格で努力家
彼の性格は、東海大の上水監督から「引っ込み思案で遠慮がち」と言われたり、周りからも「おっとりしていて優しすぎる」という印象があります。
身長が186cm、体重が123kgもある巨体からは想像できませんね(笑)
スポーツ選手は優しすぎたら相手に遠慮してしまって勝てないんじゃないかと思いますよね。実は王子谷選手の性格を変える出来事がありました。
きっかけは得意技の大外刈りです。
王子谷選手が小学生の頃は払い腰という技を得意としていましたが、東海大相模中学に入ると監督から「払い腰では世界に通用しない。これから6年間は大外刈りを磨きなさい」と言われるんですね。
その後、6年間大外刈りを率直に練習してきました。先輩に技を返されてもめげずに稽古では大外刈りをやり続けたのです。すると、自分は強くなれるんだという自信がついてきたんですよ。
世界ジュニア大会を史上初の2連覇を達成するほど強くなりました。ところが、その後は今までと比べると良い成績を残せていません。
自信はついたものの、まだ足りないものがあるんですね。
何だと思いますか?高上智史選手みたいにちょっと天然になって、気持ちに余裕を持つこと?
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いいえ、違います。それは責任感です。
大学生の頃には東海大学柔道部の主将に任されました。監督が責任感を持たせたかったという理由で任命されたのです。
チームを引っ張っていく存在になった王子谷選手は責任感と積極的な気持ちが以前よりも増しました。
この気持ちの変化はしっかり試合に表れているんですよ。
全日本選手権の決勝で、自分よりも体重のある156kgの上川大樹選手を大外刈りで決めて優勝しました。上川選手はロンドン五輪代表に選ばれていました。
こちらが大外刈りを決めるシーン。
足で相手の足を後ろからひっかけて刈るように転倒させています。体重が30kgほど自分より重い相手を倒すなんてすごいですよね。
彼のすごいところは努力家です。柔道を始めた頃は前周りや受け身が出来なかったんですよ。でも家で布団を敷いてそのうえで何度も練習をしてきたそう。陰ながら努力をしてきたんですね。
彼は21歳で全日本制覇を早く成し遂げたので、今後もかなり期待できる選手になるんじゃないかと思います。憧れである井上康生監督の3回、山下泰裕の9連覇を超えようと頑張っているので応援したくなりますね。
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